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2009年03月10日
洗いましょう!という理由。
だんだんと春を感じられるようになってくると、クリーニング屋さんはみんな同じ事を言い始めます。
冬物を洗ってしまいましょう、と。
実際、3月に入ってからというもの、クリーニング屋さんのブログにそういった内容の投稿が増えてきました。
私もおそらく今後書いていくと思います。
どうしてこの時期になるとクリーニング屋さんがいっせいに同じ事を言い出すのかというと、冬物を洗わないでいるとどうなるか知っているからなんですね。
また、洗わないで置いておいて、次のシーズンに洗ったときにいかに大変か、分かるからこの時期に洗いましょうと連呼するんです。
最近はだいぶ浸透してきましたが、汚れは付いてから時間が経過するほど落としづらくなります。
また、中には変化してより頑固になったり、時間の経過とともに変色して余計シミになってしまったりとひどくなるケースもあるんですね。
シミは熱による変化も多大にあるので、これから暖かくなって部屋の温度が高くなってくるとより危なくなるんです。
最近の生地は糸が細くなってきています。
これが何を示しているかというと、とても繊細になってきているんですね。
昔のようにごしごし洗うことが難しくなってきています。
ですから、落としづらくなってしまうと余計手出しが出来ないような生地が多いんです。
また、カビと虫食いのところで書きましたが、汚れが付いているとカビや虫食いの影響が出やすくなります。
これらの予防は、まず第一に洗ってきれいにすることが最初にすることなんです。
洗わないでおいて、除湿や防虫剤を入れておいても、他の影響が出てきてしまいます。
クリーニング屋さんが言うのは、次のシーズン、またいつものように着ていただくために、呼びかけているというわけなんですね。
これは、とても勉強しているクリーニング屋さんや、技術の高いクリーニング屋さんに多い傾向だと思います。
中には、衣替えで一番クリーニングが集まる時期だからと、セールを呼びかけているところもありますが。
そういったところと、前者のクリーニング屋さんが同じに見られてしまうので、洗いましょうといわなくなってしまったクリーニング屋さんもいるんです・・・。
仕事抜きに衣類の心配をしているクリーニング屋さんの声の方が多いと思うんですけどね。
私はこういうクリーニング屋さんが大好きなんです。
投稿者 boribori : 2009年03月10日 23:29