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2009年02月26日

形態安定加工の偽装表示。

昨晩、ニュースを見ていると形態安定加工の偽装表示というものがありました。
百貨店で売られていたyシャツに、形態安定がしてあるような表示があったにもかかわらず、実はされていなかったといいもの。
今、回収を進めているようです。

気になり、ネットで少し調べてみると、どうも悪意があってやったというわけではないような印象を受けます。
詳しくは出ていませんが、加工忘れと言うような表現を使っているところがいくつかあるので、おそらくそういう類のミスだったのではないでしょうか。

形態安定加工のYシャツを着る人は、洗ったあとのしわの少なさを求めていると思うんですよね。
ですから、洗ったときにしわが伸びていないのを見るときっとびっくりしたと思います。

形態安定加工・・・・、この加工が出始めたとき、最初は形状記憶加工と呼ばれていたんです。
しかし、形状記憶とはちょっと違うし、加工が永久的なものではないので誤解を受ける恐れがあるため、形態安定に落ち着いた記憶があります。

出た当初はそれなりに問題が多発しましてね。

加工剤に発がん性のあるものが使われている商品があったり、加工自体に問題があったり。
今は綿100%でも加工が出来るようですが、最初は綿とポリエステルの混紡品しか出来なくて。
形態安定加工のシャツを着ると、汗を吸わないとよく言われたものでした。

また、クリーニングに出すと加工が取れてしまうなどの問題も発生。
最初は注意して分けて洗っていたんです。

ところが、お預かりするときにお客様にお話をすると、実は形態安定加工が邪魔なという人も結構いたんです。
当時は流行でどこへ行っても普通のシャツは売っておらず、仕方なく形態安定加工のシャツを買っているといたお客様も沢山いらっしゃいました。
そういったお客様にとっては、加工が取れようがそんなものは関係ないことのようです。

ずいぶん、形態安定加工については勉強しました。

形態安定加工の商品は、先にも書きましたが永久的な加工ではないので、いつかは加工がとれ、しわが取れなくなります。
少しでも長く、形態安定加工の効果を持続するために、家庭で注意することは一つ。

なるべくしわをつけないようにすること。

これは洗うときの注意ですが、脱水で絞り過ぎないように注意するといいんですね。
脱水時のしわが強力すぎるんです。

ポイントとして、脱水は15秒ほどでとめてしまい、そのまま干すといいですね。
この状態ですと、出したときは水が滴っていると思います。
そこをぐっとこらえて干していただくと、しわがきれいに伸びてくれます。

形態安定加工の寿命は、商品にもよりますが早いもので10回ほどの洗濯で取れるものがあります。
長くても20回ほど。
それ以降は、普通のシャツと同じになりますから、アイロンをかけるかクリーニング屋さんに出していただくといいでしょう。

皆さんのお宅にも形態安定加工のシャツがあると思います。
いつまでも加工があるものではないという事を覚えておいて頂き、新品に近いシャツはなるべくしわが付かないような洗濯を心がけて見てはいかがでしょうか。

投稿者 boribori : 2009年02月26日 23:32

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