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2008年11月25日
シミは気になるけど、色は?
最近、ちょっと気になることがありまして。
新規のお客様がご来店くださるのですが、そのほとんどがシミ抜きのご依頼なんですね。
今まで利用していたクリーニング屋さんで落ちなかったのでやってみて欲しい、と言うもの。
シミ抜き自体は別になんら不思議なものではないのですが、お預かりする衣類を見て、うーんと考え込んでしまうことが多いのです。
と言うのも、お預かりする衣類のほとんどが色が非常に悪い。
汚れが落ちていないのか、もしくは逆汚染をしているか。
どちらにせよ、すでに色が褪せていたり、毛羽立っていたりと、古着のようになってしまっているのです。
しかし、その色合いなどにはあまり関心が無いようで、シミのほうが嫌みたいなんですよね。
そこが不思議なんですよ。
仮にシミが抜けたとしても、この色合いじゃあ古着のようで外に着て出かけられるんだろうか、と思うんですね。
確かに、シミがあると嫌なのも分かります。
しかし、色が褪せているのも、嫌だと思うのです。
私が気になっていたのは、気づかないようなしみには神経質になるのに、全体的な色あせには無頓着と言うところ。
最近増えているんですね。
このギャップが最近のクリーニングを難しくさせているのかなあと思うんです。
お客様のご要望が分からない。
しみを落として欲しいというのは分かりますね。
では、どうして落として欲しいのか。
どのようなレベルで着たいのか、どこまでが許容範囲なのか。
落ちてくれればそこまで考えはしませんが、仮に落ちなかった場合、お客様のご要望になるべく沿うようにやろうと思うと、その真意を知らないといけません。
お預かりするときに、こちらがいろいろとお聞きすることがあると思いますが、その理由はお客様のご要望は詳しく知り、イメージしたいからなんですね。
いろいろと聞かれ、不愉快に思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
偏に、お客様のご要望を知りたいと言う一心ですので、どうかご協力お願いいたします。
投稿者 boribori : 2008年11月25日 23:24