« 刑務所の文化祭、行きたかったなあ。 | メイン | 老舗の閉店がちょっとさびしい。 »
2008年11月04日
親子水入らず。
3日の文化の日、刑務所の文化祭から、そのまま妹がうちへ寄っていきました。
今は別のところで別に暮らしているのですが、最近ちょくちょく顔を出しに着ます。
先日酔っ払いながら、仕事のない日は手伝ったりもするからさ・・・、なんていう話をしていたんですが、本人はまったくクリーニングの事を知らない。
子供のころから見てますから、教えればそれなりにできるとは思うのですが、あまり期待しないでおこうといっていたんですね。
向こうもせっかくのお休みだし、いつも仕事して疲れているし、わざわざ疲れさせることもないかなあと。
そんな妹がやってきて、夕方私と母でYシャツを仕上げていたんです。
すると、妹、仕事場へ降りてきました。
じーっとYシャツの仕上げを見ています。
そのうち、母となにやら話していたかと思うと、母に指導してもらいながら、Yシャツのプレスを始める妹。
うちもYシャツは機械で仕上げていますが、その後にもう一度アイロンで仕上げなおし、たたむという工程を踏んでいます。
一見、無駄な仕事のように見えますが、やはり機械はサイズが決まっていますし、どうしてもしわがよったりします。
これをとりつつ、もう一度アイロンをかけるととても着やすくなるんですね。
その、機械でのプレスを妹が手伝いだしたんです。
クリーニング屋さんの機械って、簡単そうに見えて実は簡単ではありません。
サイズの大小やデザインの違いなどで、きちんと着せてプレスをするって結構難しいんですね。
なれない人がやると、むちゃくちゃしわが多く、仕上げ直しをしなければならなくなるほど。
妹もご多分に漏れず、初めはぜんぜん話にならない。(笑)
まあ、妹の失敗ですから、兄がけつを持つのは当たり前(笑)、と言うことで、一所懸命いつもの倍以上かけて、アイロンをかけます。
私の横で母と妹がああでもない、こうでもないとなにやら楽しそうに、会話しながら仕事をしています。
やっぱり、妹に手伝ってもらうのはうれしいんでしょうね。
口では期待していないとか、無理させたくないとか言っていたのに、こうして実際手伝ってもらうととても喜んでいる。
これ見てて、自分がクリーニングの仕事に入ったころのことを思い出しましてね。
自分がやり始めたころ、アイロンがけを社長から教えてもらっていましてね。
隣に並んで、アイロンをかけていたんですが、それを見た母が、嬉しそうだねえといい、私が教えてもらったときはこんなに優しくなかった、なんて言っていたんです。
決してやさしくはなかったんですけどね。
なんか見ていてそれと同じ感じを受けました。
慣れというのは恐ろしいもので、10枚もやるときちんとかけられるようになり、私の手間もいつものようになって行きました。
門前の小僧ってやつでしょうか。
なんだかんだ言いながらやっぱり親子なんだなあ、としみじみ感じますね。
投稿者 boribori : 2008年11月04日 23:48