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2008年08月06日
商品のムラ。
衣類って意外とムラがあるんです。
でも、なかなかそれを分かっていただけないことが多いんですね。
明らかな欠陥があったとしても、私が買ったブランドに間違いはない!なんて言い切るお客様も結構いらっしゃいます。
まあ、明らかな欠陥の場合は、商品の取替えなどもありますから、懇切丁寧にご説明をするんですが、問題は欠陥と言うより製品のムラ。
規格に沿って作られているはずなのに、寸法が売れている商品、そういうのが結構あります。
良くあるのが、縫込みの甘いやつ。
十分な余白を持って縫っていないので、縫いしろに強度がなく、縫い目から破れてしまうことがあります。
ダウン製品などに多いですね。
クリーニングをすると、どうしても負荷がかかりやすいですから、縫いしろが甘いとパンクしてしまうんです。
所が、これは洗う前は分からない。
事前に分かればお断りするんですが、難しいんですよね。
また、裏地が寸法通りでないといったケースもあります。
若干小さいために裏地が切れていたり、大きいために、裏地が見えていたり。
製造上のムラってかなりあるんですよね。
全部が全部ムラと言うわけでもなく、デザインと言うこともあるので一概には言えませんが、ブランドの商品でも、怪しいものは多数存在してますよ。
それを実感するのが、修理したとき。
当店がお願いしている修理屋さんは、紳士服を一から仕立てる事が出来る物凄い技術者なのですが、その人が修理をすると、修理する前よりもきれいなんです。
たとえば、縫い糸が、買ったときよりもまっすぐ。
作っている人の技術よりもうちの修理屋さんの技術が高いんでしょう。
そういえば、コピー商品が出回ったときに、正規品だけど作りが雑なため、コピー商品特別がつかないと言った事例を聞いたことがあります。
こうなると、どっちが良い商品だかわからなくなってしまいますね。
ブランド物でも、一流メーカーでも、今は絶対と言うものはなかなかあえません。
商品に問題があることもある、と言うことも覚えておくと何かあったときに解決の近道になるんではないかなあと思うんですね。
やる人、体調、意識など、一定のレベルで提供するのはやっぱり難しいんでしょうね。
投稿者 boribori : 2008年08月06日 23:14