2008年06月26日
イメージ。
当店にはいろいろな品物が集まってきます。
仕上がりも他店に比べると時間がかかる。
どれもこれもと言うわけではなく、もちろん普通に仕上がる品物もありますが、汚れがひどかったり、とても気を使う商品であったり、そういったものが時間を食うわけです。
では預かっている間、ずーっとクリーニングしているか?と言うとそういうわけではないんですね。
どのクリーニングが一番あっているか?最適な処理方法はどれか?イメージを固めている時間と言うのが結構あります。
これも不思議なもので、イメージできると後のクリーニングはうまく行きます。
ところが、まずやってしまえ!的にやると思ったようにならない事が多い。
この前も、3度クリーニングした品物の洗い上がりに納得がいかず、しばらく吊っておいたんです。
毎日、その品物とにらめっこ。
見ているとですね、そのうちに品物からイメージが伝わってくるんですよ。
こうやれば落ちる、みたいなね。
そこで、再度クリーニングを試みました。
結果、きれいになって満足。
ほんと、洗いなおしてよかったと思える瞬間です。
似たような話を、カリスマ修復師の福永さんも以前話していたように思います。
また、先日いらっしゃった愛知の達人 宮崎さんも同じような事を言っていました。
イメージが固まるとうまくいく。
流れ作業でないからこそ、一つ一つのイメージが重要なのかもしれません。
おそらく、丁寧に仕事をやっている所ではみんな同じようにイメージしているんじゃないかと思いますね。
人間の想像力って本当にすごいなあと思います。
投稿者 boribori : 2008年06月26日 23:18