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2008年06月11日
きちんとした格好をして来なさい。
当店でよく言う言葉がいくつかあるんですが、その中にこんな言葉があります。
「どうしちゃったのこれ???」
今日もこの言葉が出てしまいました。
スーツの表面がプカプカ浮いちゃっている状態なんです。
汚れもひどいし。
誰の?と聞くと、以前うちに来てくれていた銀行の営業マンさんのでした。
他の地域へ移動したのですが、今朝方スーツを持って来店くださったそうです。
品物の状態を見て、あきらかにクリーニングで失敗されているのが分かります。
何でこんな状態に?クリーニング屋さん選ばなかったの?などなど、?がいろいろと出てくるんです。
会社へ出社したときに上司に言われたみたいで、「きちんとした格好で来なさい。クリーニングに出しなさい。」といわれたんだそうで。
でも、きちんとクリーニング屋さんに出してこうなったわけですから、本人も困ってしまったようです。
うちなら直せるんではないか?と言うことでお持ちになったんですが、3着あるうちに1着は、今日中には直らず、明日以降、別の方法で直す事にしました。
夕方引取りに来たときに、お話を聞くと、どうやら水洗いをしてもらったようなんですね。
最初私はドライクリーニングでやられたのかな?と思いました。
本来、水洗いの方が変化が大きいのですが、変化が大きいのが分かっているので、取り扱いに注意をしますから、ここまでひどい状況にはなりづらいんです。
逆に、ドライクリーニングを過信しすぎて、溶剤の品質が悪くなってしまってこうなる事は良くあるんですね。
今日は社長が仕上げをしていたんですが、仕上げ始めて開口一番、これ仕上げてないよ、といっていたのを思い出します。
いろいろな事を踏まえて想像すると、水洗いをしたのなら、本来きちんとプレス、もしくはアイロン掛けをしなければなりません。
しかし、持ち込まれたスーツには、アイロンをきちんとかけた跡がありませんでした。
水洗いはどうしても変化を起こしますから、修正しなければいけないのに、アイロン掛けをしていない・・・・・、と言うことでこうなってしまったのかなと。
手違いで仕上げしなかったんでしょうか。
それはさておき、結構だんなさんのスーツのクリーニングを気に留めない奥様が非常に多いんですね。
でもですよ、ちょっと考えてみてください。
ご主人も社会に出れば、立派な大人です。
人によってはある程度の地位にいる人もいるでしょうし、人の目標や指導する立場にいる人もいるかもしれない。
昔、会社の上役の人が当店へ来てこういっていました。
「自分くらいの役職にいると、服装もクリーニングも気を使わないといけないんだよ。安けりゃ良いというわけにはいかないんだ。」
営業マンが家に来て、ピンッ!としたシャツやきちっとしたスーツを着ていると、それだけで好感が持てたりします。
自分の旦那さんが、人に会うと思ったら、やっぱりある程度きちんとした格好をしてもらいたいと思いませんか?
最近はご主人が自分で服の管理をなさる方も増えてきましたが、まだまだ奥様が管理しているところも多いと思います。
自分の服が大事なように、ちょっとだけご主人のスーツにも気を使ってあげてください。
投稿者 boribori : 2008年06月11日 23:14