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2008年02月14日
渋谷区のクリーニング店への補助金を考える。
ニュースを見ていて、渋谷区がクリーニング店に補助金を出すと言う話を聞きました。
原油高の影響で、ダメージの大きい業種としてクリーニング屋が上げられ、区内約60店舗に補助金を出すと言うものです。
補助金は確かにありがたい。
でも、補助金を出すのなら、仕事を回してほしいと思うんですよね。
と言うのも、補助金を出しても一過性に過ぎず、解決にはならないと思うのです。
現在、原油高の影響で資材や溶剤が一様に値上がりしています。
では、これが原油高が収まれば下がるのか?と言うと、おそらく答えはノー。
若干下がるかもしれませんが、以前のような価格には戻らないと思うんですね。
どうしてかと言いますと、コストが下がっても流通量も下がっているので、利益を維持できないからなんです。
原油高の影響で値上がりすると、皆さん買い控えを始めると思います。
私たちも同じで、なるべくお客様の負担にならないように、切り詰めながら仕事をし始めます。
すると、以前のように資材や溶剤を使わなくなるんですね。
結果、値段が上がっても使う量が減ってしまい、資材屋さんや溶剤屋さんは経営が圧迫されるわけです。
ここに、クリーニング屋さんに補助金を出してもクリーニング屋さんは確かに少しは楽になるかもしれない。
でも、補助金を出しても資材や溶剤を使う量が増えるわけではないので、今後下がる見込みがなくなってしまいます。
そこで思うのです。
どうせ補助金で予算を組めるのなら、区の施設でクリーニングするようなものを、区内のクリーニング屋さんに回すようにしてあげればいいんではないかと。
仕事が来れば、資材や溶剤も使います。
クリーニング屋さんも仕事をしてお金をいただけるし、資材関係も流通量が増えいくらか息を吹き戻すでしょう。
どうせ、お金を使うのならただばら撒くのではなく、きちんと仕事をしてもらう事でお金を払うようにしてほしいんです。
やっぱり、働いてもらったお金とただもらったお金とでは重みも違いますしね。
お金は働いてもらうのが健全だと思います。
渋谷区の話を筆頭に、おそらく今後日本中で似たような話が持ち上がるかもしれません。
ぜひ、補助金と言う形ではなく、仕事を回すと言う形で、クリーニング屋さんを援護してもらいたい、そう思います。
渋谷区には残念ながら友達がいないんですよね。
いたら、お話を聞くことが出来るんだけどな。
うーん、残念。
投稿者 boribori : 2008年02月14日 23:47