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2008年02月11日
熱いなあ。
昨日のセミナー、とっても良かったんです。
講師は業界紙「全ドラ」の社長である、関誠君。
彼とはもう10年来のお友達で、昨年親父さんの跡を継ぎ社長になったのです。
先日の展示会で会う約束をしていたのですが、忙しいらしく会えなかったので今年初めてでした。
と言っても壇上の人として、ですけど。
さて、今回のお話の内容は、クリーニング業界の展望について、です。
具体的な数字を持ってきて、過去の事例を出し、これからの予測を見事に語ってくれましたね。
しかも、セミナーをしたのは神奈川だったのですが、その周辺のデータまできちんと用意してきまして、そこも見事に説明をしていただきました。
現在、クリーニング屋さんを営んでいる人たちの多くは、この先に不安を感じています。
世の中の不景気ももちろんあるのですが、先代たちの時代がかなり良かったのを子供の頃知っているので、余計現在の状況を見ると先が見えなくなっているようにも感じています。
しかも、先代たちとの大きな違いは、大手の存在があること。
昔はドライクリーニングの設備もまだなく、持っているのはごく一部の業者だけで、ほとんどが洗いを外注していたんです。
そんな状況ですから、今ほど大きい小さいの差は無かったんですよね。
ところが、ここ二十年位の間に激変しました。
年商何億と言う会社まで出てきましたし、片や年商800万なんていうクリーニング屋さんも存在しています。
大きくやっている所もそれなりに厳しいはずなのですが、大きいだけに日々集まる量の多さは自分たちの数倍もあり、それを見てさらに悲観する業者さんもいるほどです。
全ドラ社長の関誠君のすごいところは、今回青年部の主催だったこともあるのですが、きちんと青年部向けに話をまとめてきたところ。
他の人なら業界の展望についてだけで終わってしまうところをきちんとレジュメを作り、しっかりと1時間、若い人向けにいろいろな話をしてくださったんです。
クリーニング屋さんはどうしても職人気質な所があります。
時にそれらが災いをし、きちんと物事を考えられなくなることがあるんですね。
考えれば分かることでも、考えないで感覚でやろうとする癖がありますから、今回の話は目から鱗のような話だったんではないかと思います。
セミナー後の新年会で触発されていた人がかなりいましたからね。
こういう人間が出てくるって言うのはとてもいいセミナーだった証拠です。
高齢化に伴い、今後クリーニングの需要が減って言うことはまず間違いないそうで、これは仕方がなさそうですね。
しかし、だからと言って駄目と言うわけでもなく、すでに他業種からの参入という形で、いろいろなサービスが出てきているようです。
でも、問題も。
法律の壁がありまして、現段階では、私たちが手を出せない。
やっていることは同じ洗濯なのに。
法律が現状に合わなくなってきているんでしょうね。
おそらく、法律の改正もいずれ行われるだろうと思いますが、早くしないと需要がなくなる可能性もありそうです。
他府県のクリーニング屋さんの皆さん、早いうちに、彼の話を聞いてみましょう。
呼ぶ価値あり、です。
忙しくなる前に、話を聞いて、自分の気持ちに火をつけて繁忙期に乗り込む、これが一番良いかもしれません。
お勧めですね。
セミナー後、中華街で新年会をやったのですが、ここでも仕事の話が飛び交っていましたね。
見慣れない人が来ているなと思っていると、やはり悩みもあるようで、いろいろな相談も受けました。
私、不思議と初めて会う人に相談を受けることが多いのですが、皆さん大体似たような感じなんですね。
と言うのも、あまり同業の方と仕事の話をしていない方が多く、漠然とした不安をいつも感じているようなんです。
しかも、不安の中に、大手に対するやっかみもあるようで、それがさらに不安を助長させているんですね。
組合の活動って、難しいらしく、商売している地域が近いから、仕事の話がしづらいんだそうです。
ようは商売敵と仕事の話が出来るかよ、って事らしいのですが、どうも私には納得がいかない。
確かに同じ商圏ですと、出来ない話もあるのは分かります。
でも、全部出来ないわけじゃない。
同じ地域だからこそ、手を取り合うことが出来ることもあるし、同じ職業だからこそ協力することもあると思うんです。
自営業者なんだから、自分で話をしていかないと。
待っていても、棚から牡丹餅は落ちてきませんからね。
遊びの話はいりません。
せっかく同業者が集まったんだから、めったに出来ない話をたくさんしましょう。
落ち着くにはまだ早い年ですからね。
もっと、熱く熱く行きたいものです。
投稿者 boribori : 2008年02月11日 23:27
コメント
こんばんは。いつも質問ばかりですみません…。最近、お預かりの多いスキーウェアなのですが、仕上がりをチェックすると、あまり汚れが落ちていないのです。品質表示はドライのみのものが多いのですが、雪(水分)と泥の混り、スキー用品のゴムの擦れやリフトなどで擦れやすいお尻の部分や肩などは、ドライクリーニングでは落としにくいものなのでしょうか?
投稿者 浅美 : 2008年02月12日 23:12
浅美さん、まいどです。
基本的な考え方として、水に溶ける汚れは水のほうが落としやすいですし、油に溶ける汚れは油のほうが落としやすい、と言うのがあります。
ドライクリーニングは、溶剤と言う油を使っているので、水に溶ける汚れよりは油に溶ける汚れのほうが得意です。
しかし、だからと言って、落ちないと言うわけでもありません。
それなりに手間をかけてあげると汚れを落とすことも可能です。
浅美さんのお勤めの工場で、そこまで手間をかけられるか?難しいところですね。
手間がかかると言うことは、コストもかかると言うこと。
ましてや最近の資材の高騰を考えると、手間をかける余裕が無いのかな?とも思ったりもします。
難しいところですね。
投稿者 boribori : 2008年02月13日 00:58
なるほど…。ありがとうございます。受付で気になる汚れが、レギュラーコースでとれるものか、シミ抜きコースなら落ちるものなのか、即答を求められることが増え(きっとお客様自身も、汚れ落ちが悪く感じられてきている傾向にあるのでしょう…)、戸惑ってしまいます。
投稿者 浅美 : 2008年02月13日 01:56
浅美さん、まいどです。
お店のシステムの話でしょうが、返答に困ることはよくあると思います。
染み抜きコースと銘打ってはいるものの、ようは細かく手間をかけるだけですからね。
まったく別工程と言うわけではないでしょうから、なで普通じゃ落ちない?と疑問に思うこともあると思います。
汚れってやれば落ちるしみって結構あります。
しかし、どこもやることが出来るか?と言うとはいとはいえないんですね。
浅美さんのお勤めの工場の力量を把握する必要がありそうです。
工場に無理言って事故を起こしてしまっては仕方がありませんしね。
出来ないことは出来ない、と言えるようにするのも良いと思います。
投稿者 boribori : 2008年02月14日 00:54