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2007年12月06日
どうして駄目なのか?説明が聞きたい。
ここ数日、お預かりしている衣類の中で、首を傾げたくなるような衣類が結構出ているんです。
洋服としては全然普通のもので、取り立ててデザインが変わっているとか、素材が変わっているとか、そういう感じはしないんです。
ところが、クリーニングの絵表示がおかしい。
ドライクリーニング×なんです。
今までもこのような商品は結構ありました。
しかし、それはきちんと理由が見えていたんです。
ドライクリーニングすると硬化してしまう素材だったり、剥離するものがついていたり。
理由さえ分かれば、対処のしようがあります。
ドライクリーニングの溶剤につけたらすぐ駄目になるものから、つけてから数分までは問題ないものまで、いろいろですから素材にあわせて洗浄方法を選ぶことが出来たんです。
ところが、ここ数日出ている品物には、その理由が見当たらない。
しかも、綿素材ならまだなんとなく分かるのですが、ウール100%でその表示。
いたって普通のセーターで、これがどうしてドライクリーニング×なんだか、その理由が全然分からないんです。
こんなとき、メーカーは本当にテストなりしてから、出荷しているのか?と疑問が出てきてしまいます。
電話で問い合わせをしてみても、見当違いの話をしているし、なんとなくですが、クレーム逃れをしているようにしか聞こえてこないんですね。
表示をつけるにしても、何か起こってもこの表示をつけていたら仕方がない、と後で言い訳できるような表示をしている節が見受けられます。
いいのか、それで。
表示の本来の目的は何でしょうか?
PL法の対策でしょうか?
いや、違うはずです。
本来はその商品の特徴を伝え、きちんとメンテナンスが出来るように情報を伝達するためにあるもののはずです。
法律の範囲内では表示しなくてもいいものがあったとしても、その情報を表記することで適切なメンテナンスが出来、気持ちよく次に着ることが出来るのなら表記するべきなんですね。
メーカーさんの中には、付帯表示と言う形で絵表示からは見えない情報をつけてくれるところもあります。
するとこちらも、それらを踏まえてより適切な処置が出来るわけです。
しかし、数日前私が買ったポリエステルのベストも、なぜかドライクリーニング×。
一部コールテンが使われているので、ドライクリーニングのほうがいいと思うんですけどね。
もしかしたら、生地の裏側に風を通さないために何か貼り付けているのかもしれません。
するとドライクリーニングではがれる可能性があります。
あくまで憶測ですが。
憶測で仕事をさせないためにも、きちんとした情報の表記が欲しいと思います。
投稿者 boribori : 2007年12月06日 23:16