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2007年08月27日

洗えますよぉ♪

服を買いに行くと、よく言われる言葉だそうで、ご家庭で簡単に洗う事が出来ます、と言った話らしいですね。

以前このブログでも洗えるのと着ることが出来るかどうかは別物だと書きましたが、ここ最近そのような事例が増えてきました。

当店に持ち込まれたのがパンツだったのですが、二件ともしわくちゃで元に戻らない。
そのしわが細かくて、伸ばしてものりをつけても伸びないんです。
ゆっくりアイロンを滑らせてもどうにもならない
両方とも素材は似たような感じです。

お客様にお話を聞くと、やはり買うときに店員さんに、ご家庭で水洗いできますよ♪と簡単に言われたらしいんですね。

当店をごひいきにしてくださっているお客様です、衣類の難しさを良くご存知のお客様が多いので、こう言われると逆に不安になったようなんですね。
で、とりあえず言われたとおり、洗ってみるととても着られた物じゃないほどしわが。

洗えると言ったのにこれじゃあ着れないと言っておりました。

ご家庭で洗える、この言葉はアパレルの販売さんにとって魔法の言葉のようですね。
これをいうと受けがいいのでしょうか、どこへ行っても連発されるようです。

確かにご家庭で洗う事が出来ればクリーニング屋さんに行く手間も減りますし、何より節約になります。
アパレルさんも作るときに、家庭で洗えるのを前提にして作る事も増えてきていますし。

洗う、と言う事だけ考えると、実はそう難しい事ではないんです。
ウールも水洗いできますし、作り方によってはレーヨンだって出来るものもあります。

でも、洗う事が出来ると言うのと、着ることが出来るかどうかは別物、だと言う事がまるで分かってないようなんですね。

これは私たちクリーニング屋さんにもいえることなのですが、洗ったから着れるか?と言うとそうではないんです。
洗っても着たくない状態、と言うのがあります。

色がくすんだり、しわになったり、なんとなく古ぼけたり。
劇的な変化と言う事ではないので、許容の範囲内と言う事なのでしょうが、人によってはこれじゃ着れない、と言う人もいます。

そして、その判断基準が高い人は結構いらっしゃるんです。

衣類は人の趣味趣向が非常に強く影響してくるものだと思います。
あなたが良くても私は良くない、こういう状況が結構あるものだと思うんですね。

せめて販売員さんも、洗えると言うのなら、形態安定のシャツのように数回の洗濯では微塵も影響がない商品に言ってくれればいいんですけどね。
そこまで求めるのは厳しいでしょうか。

夏場は特に、汗をかくのですぐ洗いたい人が増えてきます。
このようなトラブルが非常に増える時期でもあります。

どうしたもんでしょうかね。

投稿者 boribori : 2007年08月27日 23:15

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