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2007年07月20日
消える洗濯屋
実は、今年に入ってから、集配のお問い合わせをいただくときに、こういわれることが増えていたんです。
今まで利用していたクリーニング屋さんがやめちゃうので来てくれませんか?
ここ最近ですね、洗濯屋さんがやめているんですよね。
やめる原因はさまざまですが、主に二つ。
高齢で後継者がいない事。
機械の入れ替えなど費用がかさむ事。
昔ながらのいい仕事をしている人たちが、どんどんやめて行っています。
クリーニングってかなり重労働なんですよね。
暑いし、立ちっぱなしだし、薬品を使うし。
若いうちはなんともなくても、年を重ねるごとに辛いとよく聞きます。
丁寧な仕事をしているところはなおさら、アイロンがけが大変だったろうと思うんですね。
どんどん、技術が薄らいでいきます。
また、昔の仕事はとても丁寧ですが、それがそのまま今も通用するかと言うとこれもまた厳しい現実があったりします。
昔に比べ、糸が細くなり、デザイン性が高くなった事により、洗いも気を使うようになりましたし、仕上げも変わって来ました。
今必要とされている技術は、昔から受け継がれているものと新しいものとの融合でしょう。
きっちり糊を効かし、アイロンをかけた方が良い物と、糸の柔らかさを重視しふんわりと仕上げるもの。
まさに品物によって、技術は選択されるのです。
若い人がね、年配者から技術を学び、今の時代にマッチさせていければこれほど良い事はないと思うんですが、後継者がいないんじゃ話しにならない。
クリーニング屋さん、本当に面白い仕事なんですけどね。
一人、また一人やめていく話を聞くと、さびしく感じます。
投稿者 boribori : 2007年07月20日 23:27