« クリーニング事故?不良品? 第三夜 | メイン | クリーニング事故?不良品? 第五夜 »

2007年07月05日

クリーニング事故?不良品? 第四夜

大体の説明が終わった後、コートの持ち主のお客様の話になりました。

やはり、メーカーさんの方では誰だか名前を教えてもらえず・・・。
では、どうしてうちに電話をかけてきたのか?
そのお客様は当店に問題があると思っているんじゃないですか?と質問したところ、意外な言葉が返ってきます。

『それがですね、お客様は今回のことに関しては怒っているわけではないんです。どうしてこうなったのか?きちんと説明をしてほしいといいっているんです。』

なるほど、そういう事でしたか。
当店のお客様らしいなと一瞬思いました。

とりあえず怒鳴る、と言う人が多い中、どうしてこうなったのか?まずそれを教えてほしい、と言うのはこれから話をしていく段階でとても重要な事だと思います。

クリーニングで変化がおきると、クリーニングが悪い!と思う人がほとんどだと思います。
しかし、実際はそうでもないのが難しいところなんです。

クリーニングをして変化が現れる事は多いのですが、原因は別のところにあるケースってたくさんあります。

製造に問題があるケース。
着用の仕方、もしくは保管の仕方に問題があるケース。
クリーニングに問題があるケース。

ひとまず、どこが原因でこのような事が起きたか?調べる必要があるんですね。
保障などその後の対応はそれから後の話です。
原因が分からないまま、怒鳴ってしまっては満足な対応を得られない事もあります。

話を元に戻しましょう。

そこでメーカーさんのほうでは、クリーニングに問題があるのでは?と言う事をお客様にお伝えしたそうなんです。
石油系とパークを間違えたんじゃないかと。

すると、このお客様、大変怒ったそうで、こうおっしゃったらしいんですね。

『私が使っているクリーニング屋さんはとても丁寧で、そんな初歩的な間違いをするはずがない。私は信用しているし、私の方からそんな事聞きたくないから、もし疑っているのなら自分で聞いてみてください。』

なるほど、それでメーカーさんから電話があったわけだ。

メーカーの担当者さんも、これにはびっくりしたらしいです。
で、実際電話をしてみて、納得したらしい。

メーカーさんから言うと、クリーニング屋さんの対応も困った人が多いようなんですね。

質問に答えられない、説明が出来ない、すぐ怒鳴る。

こんなのでは、クリーニング屋さんとアパレルメーカーさんが手を組めるはずもない。

担当者さんいわく、きちんと説明をしてくださったのは、お宅を入れて二件目だ、そうです。
ほんと、説明って大事です。

さて、今回の件については先が見えてきました。
しかし、問題がないわけではありません。
ここからは、クリーニング業者としてアドバイスを送る事にしました。

えー、まだまだ続きます。

投稿者 boribori : 2007年07月05日 23:56

コメント

コメントしてください




保存しますか?