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2007年05月17日

作業着で品質が分かる。

ゼネコンさんの現場に出入りさせてもらっていまして、作業着をお預かりしています。

最近は、各現場さんの工期が短くなり、また人の出入りが激しいので、色々な人の作業着を洗ったりするのですが、その作業着を見ているといろいろな事が見えてきます。

汚れ具合からどんな仕事をしているか分かりますし、集中していたんでいる所があれば、サイズがあっていないとか癖とか何となく分かるんです。

そして一番気になるのがクリーニングの品質。
当店でずっと洗っているものは、特に何の問題もないんですが、他の現場さんからやってきた人が初めてクリーニングに出されると、作業着を見てびっくりする事もしばしば。

中には、物凄く高品質で仕上げている所もあるんです。
いい仕事しているなあと、感心する事も。
しかし、逆にこんな仕事で納品して良いのか?なんて思う事もあります。

作業着はその性質上、いろいろな所にポケットがたくさんついています。
そして、よく動くので動きやすいようにマチが取られているんです。
これがどういう事を指すかと言いますと、機械での仕上げがしづらい、と言う事になります。

機械で仕上げる時は、一般的にプレス機を使用します。
平べったい台の上に乗せ、形を整え、平べったい台でばしんっ!とプレスするわけです。

平面の品物ならこれで十分仕上がりますが、ポケットがたくさんついているとなかなかそうはいきません。
実際プレスしてみると、ポケットの周辺やひじの辺りなどにたくさんシワが発生します。

その都度アイロンで手直しをする事も可能ですが、それすらしていない所もあるんです・・・。
そして、そういった仕上げをする所は、洗い上がった色が極端に悪い。

色が悪くなる理由は色々ありますが、おそらく洗剤が少ないか品物を詰め込みすぎかのどちらかでしょう。
どちらにせよ、コスト削減の為だと思われます。

最近は、現場さんといえども、昔と違いまして、現場監督としての作業が多いようです。
作業着を着ていてもクライアントにあう機会は段違いで多くなりますし、あまりみすぼらしい作業着を着ているわけにもいかない。
それなりの品質を保たないとお客様に恥をかかせる事になりかねません。

このようなクリーニングをしているお店は、たかが作業着と思っているんでしょうか。
現場さんに出入りしていると、変化が分かると思うんですけどね。

衣類は各々目的があります。
その目的にあった仕上がり品質というものがあるように思うんですね。

ラフに着たいシャツを、バリッとさせるのはおかしいし、ビシッ!と着たい人にはそれなりに仕上げるのが望ましいでしょう。
今までは、衣類を見てどのように仕上げるか判断して着ましたが、これからはそうは行かないように思います。

そのお客様がどのようにきたいのか?そこから始まるんでしょうね。
どんどん、コミュニケーションが必要になるような気がします。

投稿者 boribori : 2007年05月17日 23:20

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