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2007年04月18日

慣れているからって油断すると・・・。

足、まだ痛いです。(T_T)
さて、そんな不幸話は置いておきまして、今日は油断してしまった話。

クリーニング屋さんで使っているものは、きちんと使えば問題ないものばかりなのですが、ちょっと使い方を間違えたり、変な扱いをするとそれなりに危険なものがあります。

うちの母が、油断しまして。
二の腕の所と足の付け根のお尻に近い方をどうやら火傷をしたようなんです。

火傷といいましても、化学火傷でして、火でやったとかそういったものではありません。
十分防げたのに、使い慣れているので油断したんですね。

先日、カートリッジフィルターを交換する前に、ベースタンク清掃というものをやっておりました。
ベースタンクとは、ドライクリーニングの機械には、ドライクリーニング用の溶剤を入れておくタンクがついているんです。
そこからポンプで吸い上げて、洗うのですが、そこにも汚れが溜まっているんですね。
で、せっかくカートリッジフィルターを交換するので、ベースタンク内も清掃をし、ポンプで吸い上げさせてカートリッジフィルターに吸い込ませる、そんな作業をしていたんです。

ここで予備知識を一つ。
ドライクリーニングで使う、有機溶剤は油脂溶解力があります。
油を溶かす力が強いんです。
この溶剤が体につくと、次第に体の脂が取られ始めて、化学火傷になってしまうんです。
これは、灯油なども一緒。

よくニュースなどで灯油をかぶってどうのこうのなんてありますよね?
あれ見ていると、火がついたら危ないなあと言うよりも、かぶった人はそのうち体がヒリヒリしてきて辛いだろうなあ、なんて思っちゃうんです。
化学火傷、それだけ辛いものです。

ただ、濡れただけですぐ火傷をするかというとそういうものでもなく、衣類との摩擦も必要なんですね。

さて、話を元に戻しましょう。

ベースタンク清掃をやっていたのは母でした。
機械の中にあるタンクですから、そもそも狭いんです。
その中をかいくぐるようにして掃除をしていたので、シャツとズボンに溶剤がついたらしいんですよね。

そこで普通なら、まず着替えて、溶剤がついた所を洗剤で洗い流します。
そのまま放置しておくと化学火傷を起こしてしまうからなんです。

ところが、いつも使い慣れているものですから油断したんでしょう。
そのまま他の仕事をしていたらしいんです。

なんかヒリヒリするなあと思い、お風呂で鏡見てびっくり!真っ赤になっておりました。

いつもね、普通に触っている溶剤ですから、これくらい問題ないと思ったんでしょう。
溶剤の残留にはあれほど気を使っているのに、自分の事となるとね。

かくして母も化学火傷で辛い思いをしているようなのであります。

クリーニング屋さんで返ってくる品物が石油の臭いがすると言った話を聞いた時に、私は必ず絶対その衣類は着ないでください、と言っています。
その理由はこの話を読んでいただければ分かるでしょう。

溶剤の残留はそれほど怖いものなんですよ。

最近は、セルフのガソリンスタンドが増えてきまして、それに伴いガソリンや灯油を衣類につけてしまう人が増えて来ました。
そんなときはなるべく早く服を脱いで、濡れた箇所を石鹸で洗い流してください。
早い処置が必要です。

灯油やガソリンは揮発性の溶剤ですから、衣類は干しておけばそのうち臭いは取れます。

なんにしても、油断は禁物、ですね。

投稿者 boribori : 2007年04月18日 23:32

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