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2007年03月31日
どうしてダメなんですか?
よくお客様がこうおっしゃいます。
『もうダメになったから捨てる。』
どうやら何かがダメで捨てるらしいのです。
今日はダウンでした。
ダウンジャケットがダメになったからもう捨てる、とおっしゃるんですよ。
ダウンがダメになるといわれると、私たちがまず思い浮かぶのはダウンが出てきてしまう事。
ほつれたり、破れたりを考えます。
ダウンは小さい穴が開いても中のダウンが全部とびでてしまうんです。
針の穴でさえダメ。
ですから、ダウンの補修ではシールのようなもので貼り付けて修理をします。
ところが、破れていると言うわけではない。
詳しく話を聞いて見ると、ダメな理由の一つが、汚れているから、と言うことのようです。
特に、襟と袖がひどく、クリーニング屋さんに持ち込んでも綺麗にならなかったらしいんですね。
で、今度は自分で洗ってみたんだそうで、汚れも落ちずにダウンがぺちゃんこになってしまった、と言うのがもう一つの理由らしいんです。
確かにダウンがぺちゃんこになったら諦めちゃうかもしれませんね。
でも、復活するんですよ。
諦めるのは早い。(笑)
それに、汚れも全く落ちないと言うのですが、まだ落ちるような気がするんですよね。
完全にとは約束できませんが、もうちょっと頑張れるんじゃないかと思うんですね。
つまり、諦めるのにはもったいない、わけです。
反面、ちょっとついただけだからと簡単に落ちるでしょ、なんていう事もあります。
ちょっと着いたものでも素材によっては落とすの大変何ですけどね。
どうしてもお客様は、汚れの量に対して簡単とか難しいと言う判断をしているようなんです。
小さければ簡単、大きければ難しい。
でもそれはちょっと違うんです。
やっぱり汚れやシミは、シミの種類があって、生地の素材があって、初めて難しいかどうか判断されるものなんです。
中には小さいシミが重症のケースだってあります。
服に関していえることは、簡単に考えない事と、簡単にあきらめない事。
いろいろな事が絡み合っていますので、別のお店、別の方法なら落ちるかもしれない。
クリーニング屋さんはどこも同じじゃないという事に行き着いてしまうのですが、そういっちゃうと余計お客様を混乱させる事になってしまうかもしれません。
でもね、諦めちゃう人の大半は、どこも同じだと思っている。
衣替えの時期は一年で一番服のメンテナンスを考える時期です。
ちょっとだけでいいですから、いいクリーニング屋さん探ししてみましょう。
投稿者 boribori : 2007年03月31日 23:30