2007年03月24日
蒸気か霧吹きか。
枝垂れ桜がほぼ満開を向かえているようです。
毎年ここでも、東郷寺の枝垂れ桜や多磨霊園の枝垂れ桜の画像をアップするのですが、今年はまだ撮れていません。
桜が咲いているのは確認しているんですけどね。
明日は雨のようですが、今が一番の見頃ですからお時間のある方はぜひ行って見てくださいね。
さて、本題。
先日、私がアイロンをかけているところにお客様がいらっしゃいました。
じーっと私の手元を見ています。
人がかけているアイロンって本当にすいーすいーっと綺麗に見えるもんです。
小じわがあったので、霧吹きを取り、パッとかけた時の事でした。
『霧拭かなきゃしわ取れないの?家庭用のアイロンだと蒸気が出るんだけど・・・。』
なかなかいいところを見ています。
当店で使っているアイロンは電蒸といいまして、電気の熱と蒸気の両方が使えるようになっています。
もちろん、蒸気も出ますよね。
でも、霧吹きも良く使っています。
しわを伸ばすのには水分が必要です。
水分で生地を柔らかくし、熱でセットをするわけです。
その水分は蒸気でも構いませんし、霧吹きの水でも構いません。
でも、なんでも蒸気でと言うわけにもいかないんですね。
蒸気が適しているのは、ウール製品などです。
ふわっと仕上がりますし、蒸気の水分をうまく使うとセットが出来ます。
ところが、綿製品ですと蒸気の水分では足りないんです。
こういう時は霧吹きの水を使います。
また、ウール製品でも頑固な小じわには蒸気では間に合いません。
霧吹きでしっかりと濡らしてあげると小じわが取れるんですよね。
よく一般の方が間違えるのが、この蒸気の使い方でしょう。
ウールをふわっとさせたいのなら、蒸気をかければいいのですが、蒸気を使うだけでは余計なしわが発生します。
蒸気をかけた後は、乾かさなければいけません。
つまり、蒸気を止め、再度アイロンをかけてその蒸気を飛ばす必要があるんです。
蒸気が衣類に残ると、きちんとセットされたものが、水分によりセットが解けシワが戻ってしまいます。
さらに、湿った状態になり、そのまま保管などをするとカビや虫食いの原因になってしまいます。
アイロンがけは蒸気の使い方がポイントで、蒸気の処理の仕方で保管にまで影響が出てしまいます。
結構難しいポイントですね。
アイロンのスチームにもちゃんとした使い方や理由があります。
きちんと理解すると、家庭洗濯のレベルアップ間違い無しです。
ぜひ、覚えて置いてくださいね。
投稿者 boribori : 2007年03月24日 23:23