« 変化していっている汚れ。 | メイン | 親切なんだか何なんだか。 »

2007年02月27日

汗と色落ち

洋服には色落ちと言う現象があります。
もちろん全部の衣類にあるわけではないのですが、その中の一部の商品には、俗にいう染色堅牢度の低い商品があるのは間違いありません。

色止めが不完全だったり、過剰染色と言うのもありますね。
過剰染色とは、生地によって染まる量と言うのは限界があるのですが、限界以上に色を乗せてしまい、表面に色が乗っかっているような状態になってしまうんです。
染まってないので、簡単に色が落ちてしまいます。
濃い色に多いですね。

ただ水をつけただけで落ちるものもあります。
中には擦れただけで落ちるものもありますね。
代表的なものはGパン。
インディゴ染めというもので染められているのですが、インディゴ染めは非常に色が落ちやすいんです。
子供の頃に、白いパンツが真っ青になっていた経験、みなさん一回はあるでしょう。

そして、水は色が落ち辛いものでも汗になると落ちてしまう、と言うこともあるんです。

脇の下は一番汗かきますよね。
その部分の色落ち、経験あるのではないでしょうか。

汗には色々な成分が含まれています。
その成分が悪さをするんですね。
すぐ落ちてしまうものだけでなく、汗が付着したままですと時間をかけて色落ちする事もあるんです。

ですから、汗がついた服は洗わないといけない。

衣替えの時に、洗ってから仕舞いましょう、と呼びかけるのはこの事だったんですね。

今日お預かりした服も、汗で下にきていた服の色が落ちてしまい、白いカーディガンについているものがありました。
中にきているものがとても綺麗な色なので、私たちプロが見ると色が落ちそうだなと思うのですが、一般の方はなかなかそうは思わないですよね。
白とのコントラストで、見栄えも映えるので着たい気持ちも良くわかりますし。

顔料染めと言うものもあるので一概には言えませんが、綺麗な色をだしているものや濃い色のものは一応注意しておいたほうが良さそうです。
落ちた色が他の衣類に移ると言う事もあります。

着合わせには注意しましょうね。

投稿者 boribori : 2007年02月27日 23:33

コメント

コメントしてください




保存しますか?