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2007年02月09日

血液の染み抜きは恐いです。

先日、いつもお世話になっている老人ホームからお電話をいただきました。

『皮のベストに大量に血がついてしまった。何とか出来ないか?』
と言うお問い合わせ。

血の染み抜きは何とかありますが、問題はそこではありません。

『C型肝炎にかかっている人のものです。』

ここが非常に問題なのです。

C型肝炎、ご存知ない方もいらっしゃると思います。
C型肝炎とは、C型肝炎ウイルスに感染することで発症するウイルス性肝炎の一種です。
主に、血液から感染します。

染み抜きをする場合、どうしても衣類に触りますし、血のしみに直接触ります。
感染しないと言う保証がありません。

とりあえず、お客様の所へお伺いしてみる事にしました。
場所やつき具合などで、出来るならお受けし、厳しいようならお断りしようと思っていました。

いざ行ってみると、お客様がすでに洗うのを止めようと決めていたようで、伺って一分ほどで帰ることに。
とりあえず一件落着です。

その後、いつも集配でお伺いしている病院の看護婦さんに、それとなく聞いてみたのですが、やはり血をそのまま触るのは危ないらしいです。

通常の手なら感染はしないそうですが、傷口があるとそこから感染するそうで、ささくれも危ないとか。
出来る事なら、手袋をはめてやったほうがいいとアドバイスを頂きました。

食べ物系の染み抜きはここまで注意する事はあまり無いですね。
他に注意が必要なのが、嘔吐物。
去年騒ぎまくったノロウィルスがついている可能性があるので、こちらも扱いには慎重になります。
もちろん、洗うのもまったく別になります。

これはどこのクリーニング屋さんでもおそらく注意していると思われます。
もし、このような品物をクリーニングにご依頼されるときは、どのようなシミがついているか事前に伝えてくださると、非常に助かります。

クリーニングを出す時に、一言お伝えください。

投稿者 boribori : 2007年02月09日 23:09

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