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2006年11月13日

長生きしてね。

足袋のクリーニングを取りに来たお客様がいらっしゃいました。

足袋のクリーニング、最近は本当に減りましたねえ。
履く機会が減っているのもあるんでしょう。
たまに履く機会があったと思うと、まっ黄色ではく事が出来ない!とお持ちになられました。

足袋のクリーニングで一番難しいのは仕上げなんですね。
物凄い力仕事。
足の裏を伸ばすのに、全身全霊で仕上げます。
バチン!と機械で押せば簡単だよ!というクリーニング屋さんもいるかもしれませんが、そんな仕上げではみっともない。

足袋は、きちんと仕上げると見違える様に綺麗なんですね。
これはプレス機では出来ないものです。

足袋を取りに来た時に、どこでうちを知ったのか?と言う話になりました。

当店を知るきっかけで一番多いのがやはり口コミです。
それだけクリーニングに困っている人が多いんでしょうね。

実際、今日のお客様も以前は物凄く困っていたそうです。
バーバリーの綿のコートをクリーニングに出したら、真っ黒になって返ってきてビックリしたそうで。
慌てて、再洗いをしてもらったんですが、余計真っ黒になって返ってきたとか。

洗えば洗うだけ汚れて返ってくるので、泣く泣くそのコートは捨てたらしいです。

そんな時に、お友達に捨てる前に一伸さんへ出せばよかったのに~、と言われたのが利用するきっかけになったようです。

もっと早く知っていれば、クリーニングで苦労する事はなかったのに~、とおっしゃっていました。

ある程度の年齢になってくると、着ている服も高級化してきます。
俗に言う、良い物を着ているんですね。
しかし、それを洗う事が出来なくて、みなさん困っている。

お客様が言った一言がすごい。

ここは駆け込み寺だね!
でも、あまり人には教えたくないね。
混んだら困るし。
無くなったら困るから長生きしてね!

ですって。
そこまで思ってくれるなんて、クリーニング屋さん冥利に付きます。

でもね、誰にも教えたくないって、それもまた困っちゃうなあ。(笑)
困っている人がいましたら、ちょびっとだけ教えてあげてくださいね。(笑)

投稿者 boribori : 2006年11月13日 23:27

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