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2006年11月22日

割れる~その2

昨日の話からの『割れる』続きです。

私たちクリーニングの仕事をしていると、いろいろな事がおきます。
色が落ちたり、他に移ったり、思わぬ変化をしたり、なんていうものはたまにある話ですね。

結構頻繁に有るのがボタンやファスナーの破損でしょう。

先日も、集配にお伺いしたお客様から、綿のカーディガンをお預かりしたのですが、前回よそのクリーニング屋さんに出した時にボタンが割れてしまったとお言うお話しを聞きました。

見ると、少し大きめのボタンで、割れたのもちょっと納得してしまいます。

洗う時、乾燥する時の配慮が足りなかったのかな。

通常の着用でも、ボタンは割れたり取れたりしますので、非常に難しいですよね。
その時の流行にも寄りますが、おしゃれなものはあまり強度があるとはいえないものが多く、ちょっとした衝撃ですぐ破損してしまうことが多いように思います。
また、そういうものに限って、メーカーに問い合わせてもなかなか入手できなかったりするのが、痛い所でして、強度がないなら在庫を確保しておいてよ!と言いたくなる時も有ります。

そういったトラブルを減らすために、当店ではボタンガードを使っているんです。
最初の頃にボタンガードの話を書きましたが、本当に同業者からの問い合わせが多いんですよ。
ボタンの破損で苦労しているんだろうなあと言うのが伝わってきます。
このボタンガードをしていると、割れる事はほとんどありません。
ボタンが取れてしまうと言うような事はありますが、割れてさえいなければ取り付けも可能ですしね。
何でこんな優れた商品が、生産中止になってしまったのか?いまだに不思議です。

ボタンと同じようにファスナーも破損します。
大抵は持つ所がパキッと折れてしまうのですが、ファスナー自体の破損と言うものもあるんですね。

これは、本当に稀な話で、ある特定の条件が揃わなければ起こらないと思うのですが、私の着用している服はファスナーがよく壊れるんです。
しかも、一回目の洗濯で半分くらいは壊れてしまいます。

なぜか?

別に自分のだからと言って手を抜いてクリーニングしている訳じゃ有りませんよ?
ちゃんとクリーニングしているんですが、割れてしまう。
その理由は、重さにあると睨んでいます。

私のことを知っている人は分ると思うのですが、、。体が大きい為服も大きいんですよね。
当然使っている生地の量も多いわけです。
通常の洗濯なら問題がない重さでも、人よりも多い生地の重さは、水や溶剤を吸った時に相当な重量となります。
その重さが、洗濯時や乾燥時のたたきで、ファスナーの破損へと繋がっていっているようなんです。

体の大きい人用のファスナーやボタンは、それ用に強度をもたせないと壊れちゃうと思うんです。
本当にね、深刻な問題であります。

割れるとか破損する、と言うのは、いくつか理由がありますね。
製品自体に問題があるケースもありますし、何より消耗品の一部ということもある程度視野に入れる必要も有ると思います。

壊れないものではないんです。いつか、壊れるんです。

壊れたら、メーカーさんにお願いして同じ物をもらってつける、と言うことが普通になると、また違ってくるかなあと思います。
メーカーさんの負担は増えますが、是非、ご一考いただきたいですね。

投稿者 boribori : 2006年11月22日 23:51

コメント

クリーニングの溶剤がファスナーやボタンに影響を
与えているということはないのでしょうか?

投稿者 くま : 2006年11月24日 12:08

くまさん、まいどです。

影響を与えているかどうかと言う事ですが、私のものに限ってはないですね。

と言うのは、水洗いで起きているからなんです。
ドライクリーニングでも、同様に破損しますが、水洗いはかなりの確立で壊れてしまいます。

ただ、ボタンの質と、使っているクリーニング溶剤によっては溶解してしまうケースもあります。
使っている溶剤の溶解力が高い場合、現在ではパークと呼ばれるものが溶解力が高いのですが、パークの場合はボタンに気をつけないと溶解してしまうケースがあります。

ボタンが割れる、ファスナーが壊れる、これらは他にも要因があったりします。
たとえば、洗濯機のドラムの大きさ、乾燥機のドラムの大きさ、なども関係してきますね。
洗う時の品物の量も関係してきます。

いくつもパターンがあるのが難しい所ですね。

投稿者 boribori : 2006年11月24日 14:12

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