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2006年10月30日
恥ずかしくないですよ。
今日いらっしゃったお客様から、突然こんな言葉が出ました。
恥ずかしくて持って来れない。
クリーニングは汚れ物を扱う商売です。
人によっては恥ずかしいと思う事もあるんだなあと思っていたんですが、ちょっと話が違うようです。
詳しく聞いてみますと、要は自分で洗うべきものをクリーニング屋さんに持っていくのが恥ずかしい、と言うことらしいのです。
しかし、どんな衣類か聞いて見ても別に恥ずかしい品物でもありません。
下着でもないし。
思い返すと、以前からたまにこういったお客様がいらっしゃいました。
たとえば、着物のクリーニングを持ちになった客様が、お友達から冷やかされたり。
着物なんてクリーニングしないわよ!とみなさんに言われ、青くなって飛んできた、と言うことがありました。
着物をクリーニングする事は恥ずかしい事でもありませんし、非常識な話でもありません。
ごく普通にある話の一つです。
恥ずかしいと言う気持ちの中には、いろいろな理由が隠れていると思います。
人と違った事をしているとか、非常識ではないかとか。
しかし、そのほとんどが思い込みで、恥ずかしいものなんて一つもないんです。
クリーニング屋さんに出すもののイメージが出来上がってしまっているんでしょうね。
高価なものしか出さないとか、大事なものしか出さないとか。
逆に、高価なものは出さない、と言う方もいらっしゃるでしょう。
他のお店は知りませんが、当店では高価だとかそういうことで判断はしていません。
ですから、こういった理由で人を非難している人は本当にナンセンスだと思っています。
当店が考えている事は、ただ一つ。
預かった衣類をどうやって綺麗にするか、着れるようにするか。
どんなに高価でもどんなにぼろぼろでも、それらに合わせてクリーニングするだけなんです。
お客様が普段着として着用されていても、そんな事は関係ないんです。
お持ちになった衣類を、なるべく変化させずに、色を綺麗なまま、汚れを落とす、ただそれだけなんですね。
ですから、何も恥ずかしがる事なんてないんです。
普通にお持ちになって戴いて構わないんです。
自分で洗うのも結構だと思います。
しかし、季節の変わり目に普段着をクリーニング屋さんに出してから仕舞うと言う方も沢山いらっしゃいます。
これもクリーニング屋さんの使い方の一つですね。
ご自宅で洗えないものだけをクリーニングするのが私たちの仕事ではありません。
ご自宅で洗えるものでも、プロが洗うからこそ出来る品質と言うものがあります。
実際、本当に色々な衣類が出てくるんです。
Gパンだったり、Tシャツなんかも普通に出てきますね。
高価なものも有りますが、Tシャツなどは5千円前後のものも出ています。
ユニクロのフリースも良く出てますよ。
長く着たい、大事に着たい。
クリーニング屋さんをご利用する理由には十分です。
投稿者 boribori : 2006年10月30日 23:12