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2006年10月04日
ドライクリーニングは不安ですか?
昨日の続きです。
カシミヤのコートが硬くなってしまった、と言うお客様のご相談を受けている時に、ドライクリーニングになりますか?と言うご質問も戴きました。
どうも、今回の件でドライクリーニングに不信を抱いているらしいです。
現在、クリーニング屋さんは全部といって良いくらいドライクリーニングをしています。
全国に数社、水洗いだけしかしないというお店もありますが、ないに等しい。
預かった品物をすべてドライクリーニングするわけでは有りませんが、かなりの数がドライクリーニングされます。
ドライクリーニング、一般の方には全くわらかないでしょうから、水洗いの方が優れているように思えるんでしょうか。
そもそも何故ドライクリーニングが生まれたかというと、水洗いに問題があったからなんですね。
水で洗うと、色が落ちてくるし、こしがなくなるし、ウールなどは縮んだりします。
形態変化が大きいのが、水洗いの難点なんです。
もちろん、現在の技術ではそれらの問題点をカバーする薬剤や機械もありますので、全部が問題点というわけでもない。
しかし、手間やリスクがかかってしまいますので、料金も高くなります。
そこで考え出されたのがドライクリーニング。
水で洗うと問題がおきるものでも、油で洗うと問題が起きないんです。
ドライクリーニングは有機溶剤で洗っています。
身近なもので言うと、灯油と似たようなものです。
似ているからといって、決して灯油を使って洗わないでくださいね。
とても危険です。(>_<)
油で洗うので、縮まない、色落ちがない、こしもそのまま、の状態で洗えるんです。
この技術が開発された時はまさに夢のようなクリーニングでした。
もちろん、いい事尽くめではないですよ?
管理が悪ければ縮むし色も出るし、と悪い面もあります。
しかし、水洗いに比べれば、変化は極端に少ないんです。
ドライクリーニングで洗う事が多い理由は、色合いや風合いをそのままの状態に維持し易いからなんです。
水洗いもドライクリーニングも、長所と短所はあります。
その悪い所は、技術によってカバーされています。
しかし、それでも事故は起きる。
事故自体、クリーニングの場合はとても難しいので、どれが悪いとはいえないんですね。
衣類が悪いケースもありますし、洗い方に問題があるケースもあります。
品質表示がおかしいケースもあります。
最近ですね、硬くなったとか色がはっきりとではないけど色が若干おかしくなった、と言うようなものは、洗いだけのせいではない様な気がしています。
他の工程にも問題がありますね。
昨日のケースもドライクリーニングも関係ありますが、それ以外の工程にも問題があるように思います。
水洗いもドライクリーニングも、きちんとした工程をふんできちんと作業しないと、おかしくなります。
不安を感じるのも分りますが、その不安を払拭できるような良いクリーニング屋さんを見つけてくださいね。
投稿者 boribori : 2006年10月04日 23:14