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2006年08月22日
こんなの持っていたっけ???
よくあるわけじゃないけど、極たまにあるシリーズです。
クリーニングをお預かりして、お渡しする時に、『こんなの持っていたっけ?』と言うお客様、たまにいらっしゃいます。
こちらも、お客様の名前を書いたタックをつけて管理しているので、凡ミスをしなければ間違いはおこらないので、お客様にこういわれると心からびっくりしてしまうのです。
本人が違うっていてるんだから、違うのかな?
どこかで名前をつけ間違えたのかな?
頭の中を駆け巡ります。
大体が、忘れてしまっていたり、仕上げると様子が変わって見えたりするので一瞬だけ忘れてしまうようです。
本当に昔の話ですが、お客様にやっぱり同じような事を言われた事があったそうです。
『この服、私のじゃない。』
しかし、この言葉の後にまだ続きがあります。
『私の服はもっと色が悪かった。こんな新品じゃなかったわ。』
実はこの服、ちゃんとこのお客様のものだったんです。
当時、父が研究をしていた頃に、色を鮮やかにする技術がありました。
これは、アメリカのメーカーの材料を仕入れ、当店で検証していた技術でもあります。
アメリカではきちんとしたデータがあるのですが、そのまま日本でそのデータが通用しないんです。
と言うのも、その当時の洋服が日本とアメリカでは製造上、違いがあったんです。
アメリカと同じように薬剤を使ってしまうと、日本では具合が悪かったんですね。
日本での代理店契約一号店だった当店で検証をしていたのでした。
その、鮮やかにする技術で、色がよみがえった服を見て、思わずお客様がびっくりされた、と言う話です。
持っていった父も、その反応を見て更にびっくり!
ここまで反応してくれるとは!と自信を持ったという話を聞いた事があります。
自分の服だけでなく、ご家族の服も同時に出されていると、更にこんがらがるようです。
それだけ、もっている服が多いということかもしれません。
クリーニング屋さんもお渡しで間違うこともあります。
おかしいなと思ったら、遠慮なく受付で聞いてみてくださいね。
その場で聞くのが一番です。
投稿者 boribori : 2006年08月22日 23:20