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2006年03月07日
良いものは大変だ!?
今日は仕事の途中に、叔父の所へお手伝いに。
片付けを手伝っていた所、汚れたカーテンを発見しました。
かなり良い品物で、厚みもあるし、とても高価な品物です。
ただ、ここ数年洗っていなかったらしく、物凄く汚れています。
このカーテンいいものですね、とおじさんに話し掛けたら、こう言われました。
『良いものはあとが大変だよ。クリーニング代は高いし。』
おっしゃる通りです。
良いものはクリーニング代も高くなります。
ただ、闇雲に高いと言うわけでなく、そこにはきちんとした理由があるのです。
今回のカーテンの場合、クリーニングをすると、かなりのリスクが伴います。
特殊な織り方をしていて、デザインも凝っている。
しかも、生地が厚く、重量もあります。
これが何を意味するか?と言うと、クリーニングした時に変化が起こる可能性が高い事を指すんです。
特に、重量があると言うのはポイントで、カーテンは長期間日光に照らされて生地が弱っています。
丁寧にクリーニングをするのは当たり前ですが、中には自分の重さに耐え切れずに破れてしまう物もあるのです。
特殊な織り方は更に扱いを難しくします。
場合によってはクリーニングして縮んでしまったり、糸が飛び出してしまったり。
このようなハイリスクを伴いながら、問題なくクリーニングをして、汚れを落とすと言う事は非常に難しい事なんです。
ですから、リスクが高い衣類には手が出せないクリーニング屋さんが出てきてしまいます。
よしんば、クリーニングをしたとしても、名ばかりのクリーニングで汚れが落ちてない事も多々ありますね。
ここがいわゆる技術力の差なんです。
言葉で書くと簡単な事ですが、汚れや素材にあわせたクリーニング、本当に難しいですね。
ただ、お客様にもご理解いただきたいこともあります。
それは、特殊な素材は扱いもやはり難しいと言う事。
麻とかカシミヤとか言うとすぐそれだけで高くなる!とおっしゃるお客様がいます。
そもそも、肌触りも段違いで違うこの素材が、ほかのものと同じような扱いでクリーニング出来るわけないんですね。
人の肌にやさしい、と言う事は、素材も更にデリケートだと言う事を覚えておいてください。
良い品物はお手入れも同じようには行きません。
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
投稿者 boribori : 2006年03月07日 23:44
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