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2006年01月30日
白いオーバーが黒っぽくなるのは?
白いオーバーがクリーニングで黒っぽくなった、と言うコメントをとある掲示板で見ました。
お店のおばさんに聞くと、静電気でよくなるんだと言う事で、洗いなおしてもらったら無事に白くなってきたとの事。
静電気でよくなる・・・・・、間違いではないけど、当たってもいない・・・・・。
と言うかとても不正確なな内容なんです。
白いオーバーが黒っぽくなったのは、おそらく逆汚染。
逆汚染とは、洗浄中に汚れが衣類に戻ってしまう現象のことを言います。
今回の場合、白いオーバーに、汚れが再付着したんですね。
この逆汚染を紐解いてみると、いくつかの要因が考えられます。
静電気と言うか、電気的に起こる可能性があるのも事実なんですが、それだけじゃないんですね。
逆汚染が考えられる原因はいくつかあるんですが、その中に洗剤の不足があります。
洗剤の働きには、汚れを落とす事の他に、落とした汚れを再付着させないと言った仕事もあります。
洗剤が少ないと、この効果が薄くなり、衣類に汚れが再付着してしまいます。
他にも、ドライクリーニングの機械の中に詰め込みすぎても逆汚染は起こりますし、洗浄時間が過剰に長くなっても起こります。
溶剤の管理をしていないで汚れがたまった状態、日本酒のようなきれいな色だった溶剤がコーラのような色になってしまっている、時なども起こりますね。
溶剤の温度が高くなっても起こります。
この逆汚染は起こってしまってはいけないものなので、クリーニング屋さんはかなり注意してクリーニングをしています。
ですから、よくあるのよ、と言った表現は本来はおかしいんです。
取次店のおばちゃんらしいので、勉強はしたんでしょうが正確じゃなかったんでしょうね。
それでも、クリーニング屋さんの看板を掲げて商売をしていれば、お客さんは言った事を信じます。
工場含めてもう一度よく勉強して欲しい所です。
こういった間違いなども含めて、いろいろなクリーニングに関する噂が広がっていますね。
正しければ問題がないのですが、間違った情報で大変な事になっている人も沢山いらっしゃいます。
混乱する前に何とかしたいですねえ。
クリーニング屋さん、今頑張った方がいいかもしれません。
お客様に正しく伝えるようにしましょうね。
投稿者 boribori : 2006年01月30日 23:21
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