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2006年01月12日
一本の糸と紡いである糸
今日は糸の話。
以前ここで糸の撚りの話を書きました。
強度を持たすために糸はよって作られています。
その撚る前の糸の話なんですが、繊維から糸にする時に2種類に大別されます。
年配の方などはご存知の話かもしれません。
フィラメント糸と紡績糸です。
まず、フィラメント糸。
フィラメント糸とは一本の糸で作られている糸のことを言います。
切れていない、一本の糸の事です。
主に化学繊維や絹(シルク)がそれにあたります。
お蚕さんなんて言葉を知っている人はもう少ないでしょうか。
絹は蚕の繭からとるのですが、そもそもその繭、一本の糸から出来ているんです。
一本の糸を吐き出して繭を作ります。
このフィラメント糸、表面が滑らかで光沢があると言う特徴があります。
シルクなんかはまさに当てはまりますね。
次に紡績糸です。
紡績糸とは数センチの短い繊維を紡いで糸にしたものです。
綿や毛(ウール)などがこれに当てはまります。
化学繊維なども細かく切って糸を紡いで紡績糸とする事もありますね。
特徴は表面に毛羽があり、暖かな感触があることです。
この紡績糸も、繊維の長さによって質が大分変わってきます。
小さな繊維でも紡ぐことが出来るので、本当に短いくず繊維を紡いで作ってしまう事もあるようです。
やはり、長くて細い繊維が良くて、綿などでは海島綿(シーアイランドコットン)が3~4センチの長繊維を持っていまして、最高級の綿として重宝されています。
このように大まかに分けることが出来るのですが、ここから更に奥が深くなっていきます。
単純に混紡品と言いますが、糸が混ざると言う事は様々な技術が生み出されるのです。
次の機会にその辺を書いてみましょう。
投稿者 boribori : 2006年01月12日 23:13
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