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2005年11月23日
プレス機で~痛いのがダメな人は読まないでくださいね。
皆さん、お待たせしました。
では、痛い話を。
※ これから書く話は、表現の拙さはともかく、読んでいて気分が悪くなる人もいるかもしれません。
痛いものがダメな人、怖いのもが嫌な方はここから先は読まないでくださいね。
私の母は、よく火傷をします。
この事故は私が子供の頃に起きました。
いくつだったか正確には覚えていないのですが、母曰く、妹をおんぶして仕事をしていた、というのですが・・・・・。
その事故が起きたのはプレス機を使っている最中でした。
綿プレス機といいまして、昨日も書きましたが、鉄板でバチン!とプレスをする機械です。
主に、シーツや包布などをプレスするのに使います。
ちょうどシーツをプレスしていた時の事です。
シーツを綺麗に引っ張ってシワがないように台の上に置きます。
そして、プレス機のボタンを押すと上の鉄板が降りてきて、バチン!とプレスをするのです。
いつものように、プレスをしていた時の事、綺麗にシーツを引っ張りしわをなくして、いざボタンを押しました。
すると、台の上のシーツの端っこがちょっとめくれています。
とっさに母は、めくれたシーツを直そうと手を出してしまったのです。
一瞬の出来事で、家中に悲鳴が上がります。
そうです、母はプレス機に指をはさまれてしまったのです。
このときのプレス機の温度は200℃。
しかも機械的な圧力がかかっているので、尋常じゃありません。
はさまれた指は人差し指。
鉄板が上がるまでに数秒かかっています。
その間、焼きつづけたわけです。
このとき、私はというと、確か裏の方でテレビを見ていたかと思います。
そして、悲鳴が聞こえたのでお店へ。
大人が集まって大騒ぎをしていて、、救急車を呼べ!と怒鳴っていたのを記憶しています。
よくある事故ではありませんが、気持ちはとてもよく分ります。
私たちクリーニング屋は、シワをつけるのが嫌なんです。
プレス機のボタンを押した時に、何かに引っかかってめくれたままプレスがされそうになる事はしょっちゅうあります。
私も、とっさに手を突っ込もうとした事が何回もありますし。
何年かっ経った後に、何で手を入れたの?と母に聞くと、同じような答えが。
とっさに直さなきゃ、と思ったようです。
プレス機が上がった時に、母の人差し指は、骨が見えていたそうです。
つめも無かったかな。
お医者さんの話でも普通は指を切断するような怪我だと。
当店に来ていただいたお客様は知っていますが、母はちゃんと指がありますよね。
どうしてか?
これにも理由があります。
やけどに効くとてもいい薬があることは書きました。
事故の直後に、その薬の中に指を突っ込みつづけたらしいのです。
そのおかげで、指はほぼ綺麗に治りまして、ちょっといびつなんですが、そんなに重大な火傷を負ったようには見えません。
と、当店には火傷にまつわるこんなエピソードがあります。
もちろん、その後はみんな気をつけて仕事をするようにしていますので、軽い火傷はありますが、重大な事故は起きていません。
どの職業でもきっと似たような危険はあるんだと思います。
腕がなくなったりとか、足がなくなったりなんていう職業もありますよね。
漁業でも、網に足を取られてそのまま海へ引きずり込まれてしまったとか。
本当に、安全第一です。
当たり前にこなしていると、自分の仕事の危険性を忘れる事があります。
慣れって本当に恐ろしいですね。
でも、日常にも危険があるということは、絶対に忘れないでいて欲しい、そう思います。
事故は本当に嫌ですもんね。
投稿者 boribori : 2005年11月23日 23:35
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