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2005年10月03日
漂白剤のかけすぎ
カビ取りハイターの話などで書きましたが、漂白剤は適切なものを適切に使わないといけません。
先日、お客様から白いブラウスを預かりました。
襟など汚れがひどいので自分で洗っているんだけど落ちないというお話です。
どんな洗い方をしているかと聞きましたら、漂白剤を使っているとの事。
黄色いしみがあちこちに残っているので、何とかして欲しいと言うご依頼です。
さてさて、品物を見てみると、確かに所々黄色くなっています。
しかし、その黄色いしみが不自然です・・・・・。
不自然と言うのも、大体しみの付き方は決まっています。
汗なら汗のつき方をしているし、食べこぼし等も大体見れば分ります。
今回のしみは何かをぶっかけたようなしみになっていたんですね。
一応通常の染み抜きの工程をしても全然落ちない・・・・。
もしかすると???と思い、別の漂白剤を使うと・・・・・、見事落ちました。
お客様が漂白剤を使っても落ちなかったものが、何故私たちが使うと落ちたのか?
きっと不思議に感じている人が多いと思います。
漂白剤には種類があるんです。
漂白は化学の原理を応用しています。
誰でも聞いた事があると思いますが、酸化と還元、この二つの原理を用いて漂白をしています。
一般的に使っているのは酸化漂白と呼ばれるものです。
この酸化漂白、濃度が濃かったりすると黄変するんですが、直すのには還元漂白をしなければなりません。
市販の漂白剤にも酸化漂白剤と還元漂白剤というものが売られているんですが、お客様はそんなものは見ないで買いますよね。
見ているところは、色物用とかシミ抜きセンサー配合とか、そういったキャッチコピーの部分が多いと思います。
お問い合わせがきた時に、どういった漂白剤をお使いになりましたか?と聞くと商品名よりもキャッチコピーを教えてくれる人がほとんどです。
漂白剤は濃度の強弱もそうですが、種類によっても使い分ける必要があります。
一般の方にはちょっと難しいので、説明書き通りにやって頂くのが一番。
今回は黄変で済みましたが、本当に穴があく事もあります。
それに薬品ですからやはり危険ですしね。
混ぜてはいけないものもあります。
もし、不安でしたら、クリーニング屋さんに一度ご相談してからお洗濯してください。
良いアドバイスがもらえると思います。
投稿者 boribori : 2005年10月03日 23:31
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