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2005年09月30日

洗いやアイロンがけだけじゃなく

クリーニングの仕事って、皆さん洗いやアイロンを想像するでしょうか?

しかしですね、クリーニング屋さんはアイロンや洗いだけでなく、他にもこまごまとした仕事をしているんですね。

他のクリーニング屋さんでやっているかどうかは分りません。
あくまでも当店の話。

当店の仕事の話は何回か書かせていただきました。
洗いのこだわり、アイロンがけのこだわり等など、どうすれば綺麗な状態で長く着ていただけるか?を目標に仕事をしています。
しかし、他にもまだあるんですね。

たとえば、毛玉取り。

当店に来たお客様で、おたくで洗うと綺麗に毛玉が取れるわ~、といってくださるお客様がいらっしゃいます。
満足していただているようで非常に嬉しい・・・・・、ですが、洗いで取れるんじゃないんですね。
洗いの最中で取れるのならこれほど楽な事はありません。

そうなんです、毛玉取りはすべて手作業・・・・・。

一枚一枚、アイロンがけの終わったものをチェックしながら、毛玉を取っていきます。
毛玉を取る道具も、4種類くらいありますかね。
生地の強さ、毛玉の大きさなどで使い分けています。
毛玉を取ろうと思って糸まで出てきちゃったら話しにならないでしょ?
毛布なんて大変!
あの大きさですし、結局一度畳んだ物を再度広げてすべてチェックです。

場合によっては仕上げと同じくらい時間をかける事もあります。
それ位重要な仕事なんですね。

他には、埃取りもあります。
これは洗う前と洗った後です。
洗う前は着用中についた埃を取るんですが、ポケット掃除も兼ねています。
このポケット掃除が結構危険なんですね。

楊枝が入っている位ならかわいいものです。
チクッ!っとした程度で済みますし。
怖いのは、画鋲が入っていたり、カッターの刃が入っていたなんて事もありました。
気付かずに切ってしまい出血した事もしばしば。
ポケット掃除は怖いです。

洗った後も埃取をします。
これはクリーニング屋さん特有かもしれません。
クリーニング屋さんは綿ボコリが結構あるんですね。
汚れと一緒に弱っていた生地の表面が剥がれます。
物凄い埃っぽいという訳ではありませんが、生地によっては、綿ボコリが付いてしまうものもあるわけです。

これも手作業で全部取ります。

綿ボコリは結構頑固でして、なかなか取れないんですね。
静電気でくっついているからなおさらなんですが・・・・。
もちろん、洗いや乾燥の段階で少しでも埃がつかないように作業をしています。
乾燥機の掃除も欠かせません。

このように、洗いやアイロンがけだけでなく、細かい仕事もこなしているんですね。

ただ、最初にも書きましたけど、すべてのクリーニング屋さんでやっているわけではありません。
お店によっては、毛玉取などは有料のサービスとなっているところもあります。
また、このような作業はほとんどしないお店も存在します。

する店としない店、こんな所でも差が出るんですね。

先日ご来店くださったお客様が、クリーニング屋さんの違いはアイロンがけだけだ!とおっしゃった方がいました。
確かにそれも一理ありますね。
でも、それだけじゃない、もっといろいろな所を見てもらえると、クリーニングと言うサービスにも色々あるんだなと実感してもらえると思います。

結構奥が深いでしょ。(笑)

投稿者 boribori : 2005年09月30日 23:28

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