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2005年09月09日

白衣のクリーニング

先日、小金井に新しく病院が出来るので、クリーニングの定期集配に来てくれませんか?とお問い合わせが来ました。

場所をお聞きしますと、武蔵小金井の駅から3分ほどの場所と言うので、十分定期集配にお伺いできる場所です。

病院の白衣やシーツは、実はクリーニングする時には法律で定められた処理をしなければいけません。
意外と知られていないかもしれませんが・・・。
衛生的にもやらなければいけない処理があるので、他の衣類と違い少し手間がかかります。

たとえば、プレスの温度を指定してあったり殺菌のために漂白剤を指定して合ったり・・・。
ただ、こちらは法律に指定された通りの処理をしたくても難しい事もあります。
それは、シーツや白衣自体がその処理に耐えられる素材でない時です。
白衣やシーツも様々な素材で作られるようになって来ました。
化学繊維で作られた白衣などで、指定された温度でプレスすると溶けちゃったりとかあるんですね。

この辺は白衣を作っているメーカーさんにクリーニング時の処理も含めた耐久性のある商品を作って頂かないといけません。

白衣のクリーニングは、いろいろな業者さんがやっていますが、品質はどうもバラバラのようです。
と言うのは、形がバラバラなのでこれといった機械がない事が原因ではないかと。
白衣専用のプレス機も存在しますが、ある程度はその機械でプレスできます。
しかし、それ以外の白衣も沢山あるので結局は手仕上げを超える仕上がりはないようです。


私たちの仕事が難しい理由もそこにあります。
製造業なら、どの商品も決まった寸法なので同じ機械で一定した仕上がり品質を保てますが、私たちが預かる衣類は同じシャツでも寸法が違うしデザインも違います。
どんなものにでも対応できるように機械も作られていますが、70点の及第点は取れても100点に近い仕上がりはなかなか出来ません。
結局、必要な所での手直しが出てきます。

すべての衣類に合わせられるような機械が出来たら、どうなるのか?たまに考えています。
お金をかければ出来るのかなあ?とか、いずれそんな機械が出来るのかなあとか。

今の所は丁寧にクリーニングするのが一番なんですよね。
まだまだ人の手は必要です。

投稿者 boribori : 2005年09月09日 23:52

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