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2005年07月25日

襟の毛皮は取り外しが出来るものを選びましょう。

先日お預かりした厄介な品物の話です。

見た目、普通の半コートで、襟に毛皮がついています。
品質表示を見るとオール×。
クリーニングに関する事すべてが出来ないと書いてあるわけですね。

見た感じ、毛皮が気になりますが他にダメな理由がわかりません。
品質表示についているメーカーに問い合わせてみました。

・・・・・、電話が使われていない・・・・・。

よくある話なんですが、マンションの一室に会社を興して、二年程で撤退するというアパレルさんが居ます。
何か聞きたくても聞けなくなってしまいます。
売るだけ売っていなくなるパターンですね。

クリーニングするかどうか迷ったんですが、テストをしながら洗えるのを確認してクリーニングさせて頂きました。

お客様にお返しする時に、一言アドバイス。

『毛皮は取り外しが出来るのを選ばないとダメです。』

取り外しが出来ないなんて不親切なものは、今はほとんど見かけません。
稀にあることはあるのですが、ここは結構重要なチェックポイントです。

というのも、毛皮と他の素材とはクリーニングそのものが違います。
一緒に洗える物ではないのです。
生地に合わせてクリーニングすれば毛皮がいたみますし、毛皮に合わせれば汚れが落ちません。
また、毛皮は普通の生地に比べてクリーニングに出す回数は少ないので、取り外しが出来ないといけないんですね。

とても親切なメーカーさんなら、同じ素材で作られていても襟が取り外せるようになっている物もあります。
たとえば、身頃が真っ白で襟だけ濃紺とか。
これは色移り対策ですね。
家庭でお洗濯をするときにも、色物と白物は分けて洗うでしょ?
分けて洗った方が綺麗になります。

素材だけでなく、作りもお洗濯やクリーニングにはとても重要な話です。
服を買うときから、お手入れしやすいか?ということを念頭において選ぶと、長く着続けることが出来ます。

いわゆる『目が利く』というやつでしょうね。

服を、買う・着る・洗う、と言うのはセットです。
全部が関係しています。

服を買うときから、よく選んでくださいね。

投稿者 boribori : 2005年07月25日 23:44

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